BLOG

2020.04.01

メルマガ

映画秘宝復刊「HIHO RETURNS」映像

※ このテキストは、入江悠が毎週発行している映画メルマガ
<僕らのモテるための映画聖典メルマガ>
巻頭エッセイから、一部抜粋して掲載しています。

大変な状況ですが、今回は嬉しいお知らせが二つ。
一つは、あの映画雑誌が復刊します。
そう、「映画秘宝」。

母体である洋泉社が吸収合併されるということで、休刊になっていた秘宝。
歯に衣着せぬ論評と少年少女心を忘れぬ紙の映画雑誌として、唯一無二の存在感を放っていただけに、休刊の報はとにかくショックでした。
個人的にはオリンピックが中止になるよりも、よっぽどショック。
そんな映画秘宝が、なんと、もう復刊。
無事に身元引き受けの出版社が決まったようです。
いやあ、めでたい!

なんて思っていると、休刊号で『AI崩壊』の取材をしていただいた編集長から突然の電話。
なんだろう、と思って呼ばれた喫茶店へ出向いてみると、なにやら相談があるとのこと。
復刊の喜びをWeb CMにして皆様にお伝えしたい、らしい。
手伝って、といわれたので、ええ、いいですよと返事。
長年の映画秘宝ファンとして復刊は最高に嬉しいし、実は編集長が同じ年で、同世代的な同志感も勝手に抱いていたのです。

で、居酒屋いって「どんなCM作りたいんすか?」と聞けば、
「カネはないけど、とりあえず主演はのんちゃんで」とのこと。
うんうん、のんちゃんはやっぱり秘宝の表紙何回も飾ってるもんね。
え!? のんちゃん?
まさかこんなとこで、初お仕事!
テンション高めにハイボールをおかわりしつつ、二人で企画を練りました。
それをわたしが字コンテにして、編集長が絵コンテにブラッシュアップ。
スポンサーがいるわけでもないので、完全なる自主制作として、平素お世話になっている映画スタッフへ、「ちょっとお力貸してくれませんか」と電話。
こういうとき、二つ返事で「やる」といってくれる方のありがたさよ。

あれよあれよという間に、撮影の日になり、出演ののんちゃんと、ゲストの塚本晋也さんと顔合わせ。
塚本監督はわたしの大学の大先輩であり、また『野火』撮影でわたしの地元、埼玉県深谷市とも馴染み深い方。(『野火』の爆破シーンは、実は深谷ロケ)。
西荻窪の書店前で、「はじめまして、まさかこんな形でご挨拶することになるとは」とペコリと頭を下げると、塚本監督は「思ったより大規模だね」と驚いたご様子。
カメラマンは『ジョーカー・ゲーム』でBカメをしてくれていた野口くん。
所有する超プロ仕様のカメラと付属機材をたくさん持ってきてくれていたのです。
録音は、『日々ロック』から『AI崩壊』までお世話になっている古谷さん。

完成した動画は、こちらからご覧いただけます。

音楽は、『ビジランテ』『ギャングース』などの海田庄吾さん。
CMは、わたしと編集長が愛する「町の本屋さん」と「紙の雑誌」を応援したい、
ということで、こんなホンワカしたものになっています。
いやあ、ひさしぶりの自主制作、最小人数撮影、楽しかったです。

※つづきは、ぜひ僕モテ映画メルマガで。

追記:
仲間たちとやっている僕モテYoutubeも随時更新しています。
よろしければ、ぜひチャンネル登録を。
※【ネタバレ注意】入江悠と仲間たちが映画『ミッドサマー』を分析!